【観光編】いろいろな詐欺や被害【初心者バックパッカー向け】

スポンサーリンク

いろいろな詐欺や被害

海外ではいろいろな詐欺があり、いろいろな被害に遭います。今更そんなもん誰が引っかかるんだというものから、知らないと避けるのが難しいものもあります。

詐欺や被害は知っていれば避けられることがほとんどなので、海外に出る前にどんな詐欺や被害があるのか調べておきましょう。以下で私が知っている詐欺や被害について書いていきます。

ケチャップ強盗

南米などで被害にある人が結構いるようです。チームプレイで強盗する昔からあるものです。

道を歩いているとケチャップや液体をかけられます。かけた人は逃げていきます。すると親切そうな人が現れてケチャップを拭いてあげるから服を脱ぐように言ってきます。当然そいつもグルで、複数集まってくることもあるようです。服を脱いだりしている間に荷物を持って行ってしまいます。

有名なので今更誰がこんなのに引っかかるんだと思いますが、私の知り合いが引っかかっていました。意外とやられる人は今でも多いみたいです。

知っていれば避けられます。何かつけられても落ち着いてトイレにでも行って拭きましょう。

バーでボッタクり・睡眠強盗

トルコで多いですが、世界中であります。私もイスタンブールでよく声をかけられましたが、当然どうなるかは分かっていたので苦笑いしてやり過ごしました。でもこれに引っかかる人は本当に多い。こんなに有名なのに引っ掛かる奴はバカなんじゃないかと私は思いますが、旅先でこれでやられた人は何人か会ったし、被害に遭った話もよく聞きます。

イスタンブールの街なかで歩いていると、身なりのきちんとした人がよく話しかけてきます。話しかけてきて雑談した後に、一緒に飲みに行こうと言われます。バカみたいについていくと後はお決まりのパターンで、怪しい店に連れていかれ、ビール数杯で10万円以上の高額請求をされます。断ると怖い人が出てくるようです。

高額請求の他にも別パターンで、飲み物に睡眠薬を入れられて、眠っている間にお金もスマホなどの貴重品も全部盗まれるというのも多いようです。

トルコは親日国だとよく言われますが、本当に詐欺被害が多い。別に統計は取っていませんが、話を聞いていると詐欺被害に遭う国としては韓国と双璧で世界一なんじゃないかと思います。

ボールの入ったコップを当てる詐欺

正式名称がわからないのですが、これも世界中であるようで、私はメキシコで見ました。

コップが3つ、ボールが1つあります。詐欺師がコップを動かしてボールがどのコップに入っているかを当てるゲームです。お金を払ってゲームに参加し、当たれば倍になって帰ってくるものです。

このゲームをやっている周りにたくさん人が集まっていますが、そのほとんどはサクラでグルです。場合によっては全員グルと考えても良いかと思います。

手口は、グルのサクラがゲームに参加します。そうすると詐欺師は簡単にわかるようなスピードでコップを動かし、サクラはボールの入ったコップを当てて簡単に倍の金をゲットします。場合によってはわざと外して、カモの客に「私なら当てられたのに」という気持ちにさせてゲームに引きずり込もうとします。

そしていざカモの客がゲームに参加すると、さっきとは違って猛スピードでコップを動かします。本当に速いし死角をついてボールを入れ替えるので、はっきり言って外から見ていても分からない。カモはゲームに失敗して金だけとられます。

でも3分の1なので当たる可能性もあります。それでもお金はもらえないし、払ったお金も返ってきません。当たるとなにかと難癖をつけてきたりして逃げ出します。追おうしても周りにいるグルのサクラが邪魔をして捕まえられません。場合よってはサクラ共にボコボコにされるようです。

詐欺だとわかって周りで見学している分にはいいですが、絶対にゲームに参加してはいけません。

引っ越し強盗

これも正式名称が分からないし、この被害に遭った人にも実際には会ったことはありません。ただなぜ知っているのかと言うと、実際に私がインドで仲良くなった詐欺師から直接聞いたからです。

彼らの手口はこうです。まず街なかで声をかけられます。応じて話をすると自然な流れで今泊っている宿と宿代を聞いてきます。そうするとその宿は高いから、私の知っている宿に移った方が良いと言ってきます。実際にその宿の部屋を見てみると、かなり良い部屋で値段も安い。そうやってその宿に引っ越します。

引っ越した後、日帰りで行ける穴場スポットがあると言われ、行ってきます。その間に仲間が部屋に置いてある荷物を全部盗んでしまうというダイナミックなものです。宿の人間も全員グルで、鍵も合鍵で開けてしまいます。戻ってきて宿のスタッフに泥棒が入ったと文句を言っても、「盗難被害については宿ではいっさい責任を持たないので貴重品などの管理は自分ですること」という紙が部屋に貼ってあるだろと言って取り合ってくれません。

旅行者はお金を分けて管理して、一部をバックパックなどに入れて部屋に置いていきます。また、日帰り旅行ならパソコンや使わないカメラのレンズなどの高価なものも部屋にまるまる置いてあり、売れば結構な額になるようです。あとは別の都市にしばらく移って遊び、ほとぼりが冷めた頃に戻ってきてまた同じ詐欺を繰り返すとのことでした。

詐欺師の言い分としては、旅行者なら海外で盗難に遭っても保険で全額返ってくるから問題ないだろというもので、金のある奴から盗んで何が悪いといった感じでヘラヘラしていました。

保険で全額返ってきたとしても、再度買いなおさないとならず迷惑な話です。インドでは話しかけてくる奴は全員悪い奴と思っていた方がいいと思います。もちろん本当に良い奴もいますが、ようは確率の問題です。

ニセ警官

日本では聞いたことはありませんが、海外ではニセ警官というのがいます。警察だといって声をかけてきて、パスポートチェックや所持品検査をします。もしパスポートを持っていなかったら大問題だと言って警察署に連行しようとします。もちろん本当に連行するつもりはなく、本当の目的は賄賂をもらうことです。いくら払えば見なかったことにすると言ってお金を要求してきます。

所持品検査と言ってバッグや財布の中身を調べると言ってくることもあります。調べているふりをしてしっかり貴重なものやお金を盗んでいきます。また、他のパターンとして調べるふりをしてバッグの中に麻薬などをこっそり入れてきます。そしてそれを見つけて大問題だと言ってパスポートの時と同じようにお金を要求してきます。

声をかけられてもニセ警官なのだから、もちろん賄賂を払う必要も所持品検査を受ける必要もありません。警官に声をかけられたらまず身分証の確認を求めましょう。そいつが私服で身分証もなければ99%偽物でしょう。

私はキルギスで声をかけられました。キルギスのニセ警官は有名で当然私も知っていたので、パスポートは携帯していたし、本当にいるんだなとにやけてしまいました。パスポートを見せろと言われたので渡さずに見せました。渡すと返して欲しければ金を寄こせと言ってくるからです。その後もしつこくパスポートを渡せと言ってくるので、「お前はニセ警官だろ」と言ってやりました。実際にはキルギスはロシア語なので英語は分からない為、相手を指さして「No Police」と言っただけですが。すると相手は諦めて「じゃあ金だけくれ」と言ってきました。笑って首を振ると、相手も笑って行ってしまいました。キルギスではよくあることのようです。

キルギス以外でも当然ニセ警官はいます。警察だと思ってビビらず冷静に対処しましょう。

スリ被害装い詐欺

これも何と呼べばよいか分からないので一応こんな感じの名前をつけました。

手口は、観光客のふりをした詐欺師が慌てた様子で話しかけてきます。どうしたのか聞くと、スリに遭って持ち物を全部盗まれてしまったと言ってきます。現地の言葉が分からないので英語を話せるあなただけが頼りだとでも言ってくるかもしれません。そう言って宿に戻る為の交通費だったり、高額な場合だと自国に帰る為の航空券代などを貸してくれと言ってきます。お金ができたら必ず返すからと住所や電話番号を書いた紙を渡してくるかもしれません。お金を渡しても当然返ってきません。

この詐欺は同じ旅行客なら何とかしてあげたいという親切心を利用したもので卑劣です。しかも本当かどうか見分けがつきにくいので厄介な詐欺です。

私自身は遭遇したことはありませんが、この詐欺はたまに話を聞くし、実際にこの詐欺に遭いそうになった人に会ったことがあります。その人は航空券代を貸してくれと言われ、さすがに高額だったので断ったけど、少額だったら渡してたかもしれないと言っていました。本当にスリ被害に会った旅行者だったかもしれませんが、おそらく詐欺師でしょう。

もし遭遇したらまず警察に行くよう促して様子を見るのが良いと思います。

トランプ詐欺

これも昔からある有名な詐欺で、今更引っ掛かる人間の顔を見てみたいものですがフィリピンなどでは未だに被害に遭う人がいるようです。

手口は、毎度のことながら街なかを歩いていると声をかけてきます。仲良くなると家に来なよと誘ってきます。家に行くと友達がいたり、友達を呼んだりします。そしてトランプを使ったゲーム(ブラックジャックなど)をしようと言ってきて、そのうち少しお金を賭けてやろうと言ってきます。初めは勝たせてくれるので何も知らずにいい気になっていると、金額を上げようと言ってきます。調子に乗ってOKすると以後は勝てません。当然ですが相手は全員グルになってイカサマをしています。そして負けた金額を払うまで帰してくれません。

他のパターンとして、自分と組んでイカサマをして相手から金を巻き上げてやろうと言ってくるパターンもあります。当然そんなうまい話はなく、実際にはそいつは相手と組んでいてこっちの方が金を巻き上げられるパターンです。

昔からあるわかりやすい手口なので、知っていれば避けられると思うのですが、なぜ未だに存在するのか不思議です。

両替詐欺

両替詐欺もよくあるものだと思います。街なか、国境、空港付近にいる両替商の他、店を構えている両替屋でも起こります。

手口は、両替をして目の前でお金を数えてから渡してきます。しかし渡す寸前で手品の如く1~2枚札を抜いて渡してきます。渡されたらその場で金額を確かめるのが絶対です。

他の手口として、1桁少ない金額を渡してくる場合もあります。金額の大きな通貨を使っている国などでは引っ掛かりやすいし、実際に引っ掛かった人に会ったこともあります。例えばベトナムの通貨であるドンのレートは10,000ドン=50円くらいです。1万円分両替しようとすると2,000,000ドンくらいになるのですが、200,000ドン(千円くらい)しか渡されないといったものです。桁数が多くなるとつい見落としがちです。

完全な余談ですが、ベトナムはローカル食堂だとかなりの確率で釣銭をごまかしてきます(旅行者向けのレストランなら大丈夫だと思いますが)。私の体感では70%以上。毎回値段表を見せて文句を言うのが面倒だった記憶があります。以前読んだ本に、「未だに観光客からはお金をむしり取っても良いという精神が息づいているのはインドとベトナムくらいなものだ」という内容のことが書いてあったのを憶えていますが、まさにその通りです。私の印象ではベトナム人は感じが悪いというものです。

両替詐欺は私もマラウィとタンザニアの国境で遭遇しました。マラウィ出国時にマラウィ通貨が10ドル分くらい余っていたので、声をかけてきた両替商に両替をお願いしたところ1ドルしか返ってきませんでした。事前にレートを調べていたので文句を言って取り返しましたが、実際に起こりえます。

両替詐欺に遭わないようにするには、事前にレートをチェックして、両替時にはその場で金額を確かめることが必要で、これだけ守っていれば両替詐欺に遭うことはありません。

ざっとですが詐欺や被害について書いてみました。他にもいろいろ詐欺はあると思いますが、冷静に対処すれば回避できるものばかりだと思います。

トップへ戻る