飛行機の座席についての考察
長期旅行をしていると飛行機には何度も乗ることになると思います。短時間のフライトであればどこに座るかはそれほど問題にはなりませんが、長時間のフライトでは座席の位置は意外と大事になってきます。
どの席を選ぶのがいいのか私的に考察してみます。飛行機の座席はいろいろなものがありますが3×3×3のもので考えてみました。また、連れはおらず1人の場合を想定しています。
上の図のような座席で、①~⑨までどこでも選べるとしたらどこを選ぶでしょうか。
まずフライト中に外の景色を楽しみたいという人は必然的に①か⑨を選ぶことになるでしょう。窓側の席のメリットは外の景色を見れることと、フライト中邪魔をされないということです。デメリットはトイレに行く時や、上に閉まった荷物から何か出したい時にいちいち通路側と真ん中の席の人にどいてもらわないといけないことです。寝ている場合もあるので起こすことに気を遣う場面もでてきます。
おそらく真ん中の席に座りたいという人はあまりいないと思うので(ある調査によると真ん中を選ぶ人は1%のようです)、外の景色はそれほど重要ではない場合は日本人なら通路側を選ぶ人が多いでしょう。エクスペディアが行った調査によると、調査を採った23ヵ国中で一番通路側を選んだ割合が多いのは日本だったようです(参考データ)。日本人は気を使いやすい国民性なのでどいてもらったり、寝ている人を起こすのが気になるのが原因のようです。
さて、通路側を選ぶとすると③(⑦)を選ぶか④(⑥)を選ぶかのどちらかになりますが、個人的は断然④(⑥)を選びます。
通路側のメリットは、トイレに行く時などに誰にもどいてもらう必要がなく、遠慮なくいつでも席を立てること。もう一つは英語が苦手な人だと客室乗務員が食べ物や飲み物を持ってきた時に、英語を話さなくても欲しいものを指さすだけで済むこと、英語を近くではっきり聞けることが挙げられます。対してデメリットは窓側や真ん中の席の人がトイレに行く時にいちいち席を立たないといけないことが挙げられます。
③の場合だと、①②の人がトイレに行く時は100%席を立たなくてはなりません。ただし④の場合だと⑤の人が自分の側から通路に出る確率は50%です。さらに⑤と⑥の人が連れだった場合、⑤の人は確実に⑥側から通路に出ます。そのことも踏まえると⑤が自分の側から出る確率は50%以下ということになります。③(⑦)を選ぶより④(⑥)を選んだ方がいいことがわかります。
仮に3×4×3の座席の飛行機だったとしても真ん中の4列の座席の通路側を選んだ方が、3列の通路側の席を選ぶよりも席を立つ回数は減ります。
あくまでも個人的な意見ですが、座席を選ぶ際の参考にしてみて下さい。
座席の話でもう一つ。LCCの場合だと座席の指定は有料である場合が多いです。予約する時に初めからどこかの座席を指定した状態になっていたりする航空会社もあり、そのまま進むと座席指定料がとられます。もちろん良い座席があれば座席指定しても良いのですが、「座席を指定しない」を選択することもできます。そうすると当日空いている席に振り当てられることになりますが、座席指定料はかかりません。
私はLCCの場合、昔は座席指定していましたが、最近はほぼ座席指定はしません。座席指定料をケチっているのもありますが、もう1つの方が理由としては大きい。理由は座席指定をしない方がいい席になる確率が高いから。あくまでも自分の経験上の確率ですが正しいと思います。
LCCの平均的な搭乗率は80%くらいだそうです。運悪く休暇が重なってしまうともっと高くなりますが、普通の日であれば満席になることは少なく20%くらいは席が空いていることになります。座席指定しない場合だと当日チェックインカウンターで席を割り当てられますが、隣が開いている席を割り当ててくれているように思います(あくまで想像です)。経験上、私は6割くらいの確率で隣の席が空いています。平均搭乗率が80%での6割ですから、かなり高いのではないでしょうか。他の座席は結構埋まっているのに、私の席は一列まるまる空いてたりすることもあります。
もちろん両隣が埋まっている真ん中の席になる場合もありますが、この席じゃないと嫌だというのがなければ、座席指定なしで予約してみるのも意外に良いかもしれませんよ。