【アメリカ】イランに行ってしまったのでアメリカビザを取る

・アメリカに入国する場合、90日以内の観光ならばESTAを申請するだけでよいのですが、2016年1月21日より「ビザ免除プログラムの改定及びテロリスト渡航防止法」の施行が開始され、2011年3月1日以降にイラン、イラク、スーダン、シリア、リビア、ソマリア、イエメンに渡航した人はビザを取らなくてはならなくなってしまいました。

・私はイランに行っており、アメリカに入国するにはビザを取る必要ができてしまったので、今回取ってみました。

・このようなケースでのアメリカビザ取得についての情報が2017年11月時点でネットにあまり上がっていなかったので、観光ビザ取得までの流れを紹介します。

(2017年11月の情報です)

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事前準備

・まずはどのような流れで申請するのかを理解するためにアメリカビザ申請のホームページをじっくり読みましょう。ホームページにはネット申請から面接までの流れについての説明動画がありわかりやすいです(動画は学生ビザ(F1ビザ)申請について流れの説明ですが、観光ビザ(B2ビザ)も基本の流れは一緒です)。

・申請には顔写真データが必要です。この写真が非常に厄介です。ホームページの写真要件を見ればわかると思いますが、とにかく要件が厳しすぎます。出来る人はデジカメで撮ってパソコンでどうにかこうにかすればいいだけですが、私はそういうのに疎いので写真屋にすべて任せました。

・私がお願いしたところはスタジオ728さん、アメリカビザ用の写真と写真データを作ってくれます。私は新宿の店で撮ってもらいましたが15分ほどで写真と写真データが出来上がりました。写真2枚と写真データの入ったCDで2,750円でした。

・注意が必要なのは航空券。普通どの国もビザを申請する時はその国の入出国の航空券か、陸路の場合はスケジュール表が必要ですが、アメリカビザ申請の際は事前に航空券を取る必要はありません。申請ホームページにも「ビザが発行できない可能性もあるので航空券はまだ取らないで下さい」といった内容の注意書きがあります。私は知らずに事前に取ってしまいましたが、ビザが取れるまで航空券は取らない方が良さそうです。

ネット申請

・申請にはアメリカビザ申請ホームページから「DS-160申請書」といったものの必要事項を埋めてネット申請する必要があります。事前にネット申請についての説明動画を見てから始めることをお勧めします。

・DS-160申請書は質問事項がかなり多く、1時間くらいかかると思います。途中で保存もできます。

ビザ代の支払い

・DS-160申請書のネット申請が終わったらビザ代を払います。

・観光ビザのビザ代は160ドル。クレジットカード払いができます。このお金は仮にビザ申請が却下されても返ってきません。

面接予約

・ビザ代を払ったら面接予約の日時を決めます。

・面接日はネット申請日から2営業日以降で日時を選べます。

・日時を決めた後「面接予約書」を印刷します。

必要書類

・観光ビザ(B2)の場合、面接に必要なものは「DS-160申請書の確認書(写真添付)」「面接予約書」「パスポート」「過去に発行されたパスポート」です。私はその他に「航空券のE-チケットのコピー」「滞在に必要な資金があることの証明として銀行口座の金額欄ページ」を印刷して持っていきました。

アメリカ大使館に行く


・・・アメリカ大使館
・・・メトロ「国会議事堂前駅」

・アメリカ大使館は東京の場合は赤坂にあります。大使館内には大きなバッグは持ち込みが禁止されているので、荷物がある場合は駅のコインロッカーにしまって、必要なものだけ持っていきましょう。私はメトロ「国会議事堂前駅」から行きましたが、3番出口の前にコインロッカーがあります。300円です。ちなみに大使館内に30ℓくらいのリュックサックを背負っている人もいたので、それくらいの大きさなら持ち込めるのかもしれません。

・大使館敷地内に入る前に一度セキュリティチェックがあります。ここで荷物が大きすぎると追い返されます。

・敷地内に入って大使館建物の入り口で、面接予約表等の確認があり、番号がかかれた紙をもらいます。その後再度セキュリティチェックがあります。ちなみに動画ではここでスマホを預けるように説明されていますが、預ける必要はありませんでした。

・セキュリティチェックを過ぎて部屋に入ります。大使館についてからここまで約30分くらいかかりました。とにかく長蛇の列ができています。

・部屋にはカウンターが10個くらいあるので、1番カウンターに必要書類を提出します。後は電光表示板に自分の番号が表示されるまでひたすら待ちます。私は提出してから番号が表示されるまで1時間程かかりました。

・大使館内での通話と写真撮影は禁止ですが、スマホは利用できます。

・椅子が100席ほど用意されていますが、それでも座り切れず立っている人もたくさんいました。

・電光表示板に自分の番号が表示されたらカウンターに行き、まずは指紋が採取されます。30秒で終わります。

・指紋採取の後は提出した必要書類が返却され、別のカウンターに移動して面接です。

面接内容

・面接はガラス越しに立って行われます。

・まず必要書類一式を渡し、その後面接開始です。

・面接で聞かれた内容は以下の通り。
〇渡米の目的は旅行or仕事?
〇何日間滞在するか?
〇訪問都市は?
〇北朝鮮に行ったことはあるか?
〇滞在中の旅費はどうするのか?

・質問は上記の5つだけでした。イランに行ったからビザが必要だったのに、イランについては何も聞かれませんでした。面接時間は1分。「あなたのビザは発行されました」と言われて面接終了です。

・ちなみに私が行った時は3つのカウンターで面接をしていましたが、どのカウンターでも日本語で大丈夫なようでした。基本英語で聞かれましたが、意味が分からないところは日本語で聞いてくれました。

パスポートの受取り

・パスポートは郵送で送られてきます。私は面接日の3日後に郵送されてきました。

・パスポートにちゃんとビザが張られているか確認し、名前やパスポート番号が正しいか確認します。ビザの有効期限は10年間。パスポートを新しくしても、ビザの貼ってあるパスポートも一緒に持っていけば大丈夫です。

申請から受取りまでの実際の日程

11/10(金) ビザのネット申請

11/15(水) 面接

11/18(土) パスポート受取り

約1週間で完了しました。

・実際にビザ申請してみて、やってみると思っていたよりも簡単でした。ネット申請が質問事項が多いのと写真を用意しなくてはならないので少し面倒くさいですが、面接は拍子抜けするほど簡単でした。

(ビザ要件は変わることがあるので必ず最新の情報を確認して下さい)

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